それらは広義の腰痛の一部、または延長症状で、治癒・大改善可能です
。さほど困難な症状ではありませんが、手間(回数、時間)はかかるか
も知れません。
鼠径部痛は、教科書的には、「鼠径ヘルニア、恥骨結合炎、他、股関節
疾患など」で起きるとされてますが、実際は、鼠径部中央(腹部と大腿
の境界線の中点)におきる痛みは、一時的な(数週間など)ものも含め
るととても多く、腰痛、大腿前の痛みの延長です。また殿部痛(坐骨痛
)とはちょうど裏・表の関係で、併発することがむしろ一般的です。た
だしそのような見立てで、かつ治療できる医療機関はほとんど無く、画
像検査と鎮痛剤処方だけとなりがちです。後部については「坐骨神経痛
、腰椎椎間板ヘルニア」などど説明することも多いようです。
鼠径部痛は、縦つながりで、大腿前面の中程や膝の上下などに鈍痛、圧
痛を伴うことも多く、一緒に治療すべきです。
低出力レーザー光治療での問題は、治療器が皮膚に接触する必要がある
ため、アクセスしにくいことです。ショートパンツ着替えの準備、カバ
ー(覆い布)をかけ、女性については女性スタッフが担当したりします
。痛みの中心にアクセスできなくても、つながりのある上下の点(たと
えば膝/大腿の中程と腹部)の治療で症状が消えることもあります。
鼠径部痛が潜在的にかなり多い理由は、診てもらいにくいこと、訴えて
も解決できないので病院に行かなくなることなどです。多くのひとが抱
え、生活・仕事の支障になり、活動性・意欲もそがれる状態で悩んでい
ます。
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