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頸肩腕症候群では、下半身の症状も多い。 No.[1270]
投稿者:芝大門クリニック・渡辺譲二 投稿時間:2020/11/27 [金曜日] 00:44:27
腕、肩、くびなどの症状を中核とすることが多いので「頸肩腕症候群」
という名前でひとくくりにしますが、つながるように、わき腹、背中、
腰、から下肢に疼痛などの症状がおきることはめずらしくありません。
広範囲の症状だからといって、自己免疫疾患、リウマチ系の病気が背景
にあると考える必要もありません。
また「線維筋痛症」は、過労性も含めた様々な原因から(よって、原因
は問わず)全身広範囲に疼痛症状が広がった場合に(基準あり)、診断
されます。頸肩腕症候群から下半身までに広がった疼痛で、線維筋痛症
と診断されることもあります。ただ、それはより重症・難易というわけ
ではなく、どちらか半身だけだけなら線維筋痛症の基準を満たさないの
に、きわめて重症で深刻ということもあり、左右、上下半身に広がる疼
痛が、ごく軽度でも線維筋痛症と診断されることになります。

当院・私の考えは、以下です。
頸肩腕症候群でも、線維筋痛症も実体はおなじです。これらを整外が診
ると、全部位について多数の個別病名をあげたりします、ある流派では
「慢性疲労症候群」と診断したり、多発性リウマチ性筋炎としたりです
。
実体は、リンパ循環の鬱滞で、それを低出力レーザー光治療で改善し、
繰り返すことで取り除き消失させるというのが基本です。クスリはあま
り期待できません。安静・休養は、過労が原因だったとしても、治療の
ための必須の要因ではなく、「働くことがムリ」「休んでいれば、辛い
ことが少ない」ということだけです。復帰するとまた症状が悪化し、周
囲の評価も(直接言われなくても)低下し、それ以上にご本人の挫折感
が深刻となることが多いのが実情です。休業・退職などはまずは考えず
に、とりあえずたたみかける治療で改善してしまうことをお勧めします
。当院への距離・通院条件にもよりますので、受付にご相談ください。
可能な範囲で軽度の運動は改善・維持には役立ちますが、あまりムリを
する必要はありません。
悪化・発症からあまり年月が経っていないようなので、早期に治すこと
は十分に可能です。カギは、短期に頻回の治療をすることです。ハリ治
療は、他のマッサージ・整体に比べてましではありますが、誰がやるか
にもよります。



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