「力が入らない、抜ける、どう動かしていいかわからない」という症状
が全身的におきることは、あります。慢性的疲労のひとつの形です。痛
みがないことがむしろ多いようです。
当院でも、典型例は、短期間、引っ越し（片付け、廃棄、荷物運び）な
どでムリをした後から、そのような状態になった、中年男性が来られま
した。思いあたるような原因がないひともいます。
姿勢保持・持続的緊張（仕事のほとんどはそれにあたりますが）を、長
期間継続するなどで、身体の広範囲にリンパ循環のとどこおりがおきる
ことが原因と考え、当院ではそれを治療《低出力レーザー光》していま
す。休養、ストレッチ、軽い全身的運動などで、改善・予防をはかるこ
とも期待できますが、効率は悪く、まったく歯が立たないこともありま
す。
リンパ循環の鬱滞は、コリ、ハリ、疼痛などの症状として現れますが、
そういうことが無く、ただ「力が入らない、動かしにくい」となること
もあります。体質（男性に多い）、ゆっくり悪化、おなじひとでも状況
によるなどが要因としてあります。当院治療《低出力レーザー光》例で
は、そのような状態から、治療が奏功し、改善が進むと、むしろ、痛み
、コリ・張り感の時期を経ることが一般的で、「普通のひと」に近づい
たと解釈され、その後それらも消して行けます。
そうした経験を持たない、ほとんどの医療機関では、怖い病気の可能性
を指摘し、さまざまな検査を繰り返したり、定期的に再チェックを指示
したりすることになります。
自転車（マシーンでも）は、太もも、体幹深部などのトレーニングには
なりますが、腰・くび肩はあまり動かさず、保持・持続的緊張となるの
で、エクササイズとしては偏りがあります。