長所　放射線被曝がない。　任意の断面をみれる、骨以外の神経（圧迫
があるか）、椎間板、靱帯、筋肉、血管などの様子がわかる。

短所・問題点　高額（3割負担でも7千円台）。高くて大きい装置なので
どこにでもあるわけではない（当院も勿論なし、委託で外部に行ってい
ただく）。古くて解像力の悪い機器を使ってるところもある。

当院では、診察で必要性があるかどうか判断（大半は不要）し、東京駅
すぐ近くの専門機関に行ってもらいます（当院から移動20分程度、夜9時
まで、土日もあり）。保有してる大病院でも数日〜数週間待ちがありで
、こちらは0−1日待ちなので、むしろ即行です。

問題点:　成人で、この検査でまったく問題なしというひとはむしろ少数
派で、多くは、軽い、椎間板ヘルニア、頸椎配列異常、頸椎椎体の変形
、脊柱管狭窄があるものです。症状をそのせいにしてしまい、治療方針
が適切なものから逸れてしまう可能性もあります。症状の左右、部位が
画像所見と一致し、経過・診察所見・諸テストが、頸椎関連を強く示す
場合だけが、「当たり」です。

mamiさんの場合、捻挫の前から症状があること、症状が左右に限定され
ないこと、から、多分違うと思います。ただし、脊髄症（ヘルニアなど
で脊髄本幹が損傷）では、下半身も含め全身に症状がおよびます。

なお、「しびれ」は、要注意キーワードです。「感覚マヒ＝神経損傷」
と、医療機関では、受け取られがちです。変な感じ、響く、違和感、な
どの場合は、そのように具体的に表現したほうが良いでしょう。

牽引は、頸椎症がはっきり診断され、かつ「ベッドに寝て水平」の方式
なら、効果が期待しうる（垂直ではプラスマイナスで、やや無効）と、
されています。

症状が重い、長期化してる、だからヘルニアなど（器質性）ではないか
、というのは、間違いです。むしろヘルニアならば、安静（おとなしく
してる程度）数ヶ月で症状の消失が期待できます。また、画像で異常が
ない、だから安心、ということもありません。長期難治化した頸肩腕症
候群は、とても辛く、苦しいものです。