回転性のめまいは、内耳の三半規管の異常とされています（メニエル病
）。リンパ循環の不調（半規管にはリンパ液が入っている…ので）、そ
れを調整する自律神経の機能不全などが背景にあるとされ、女性、中年
に多いものです。
それで、ハリ治療当日のことなので、それが原因だという心証は、当然
ですが、その結びつきの解釈は難しそうです。
頸まわり、特に頭蓋骨と上部頚椎との間、の筋肉は多層・複雑です。治
療で柔らかくしたり、初めての方法でストレッチしたりすると、使って
いなかった奥深い小さい筋肉を久々に使うためか、1、2日くらい痛みが
出たり、頭痛、めまい・動揺感が起きることがあります。
頸の筋肉のコリなどによる「めまい」（頸性めまい）は、ふらつき・動
揺感のことが主ですが、回転性もたまにあります。
「めまいは生活習慣病である」とほぼ言い切るひともいて、良い睡眠、
ストレス対策、などでの対処を薦めています（文藝春秋新書、「めまい
の正体」、神崎仁）。
当面、安静にしてたら治まる可能性が高く、時間をかけて耳鼻科を受診
しても、その乗り物酔いクスリと類似の処方が出るだけで、決め手にな
る治療は無いと思います。

ハリ、マッサージ、他で、治療がたまに、裏目に出ることがあります。
それはハリ一般がゆうさんに合わないということでは無いかも知れませ
ん。

なお、この掲示板でも繰り返し書いてるように、MRI画像での頸椎の異常
所見は、正常でもごく普通に見られます。神経根症（椎間孔狭窄）の部
位と症状部位が一致・限定しない場合はなおさら関係が希薄かも知れま
せん。ゆうさんの症状も大半が過労性のもの（頸肩腕症候群）である可
能性もあります。
また、頸のコリと同時に、たいていは耳の周囲のコリ（つまりリンパ鬱
滞）があるもので、めまいは耳の周囲（内耳にも大影響）の循環不全に
よる可能性があり、それらは、治療で改善できます。その線で、再検討
をご希望なら、当方をご受診ください。