ご質問にそって
★目的は、循環、痛み、の両方です。
★ノイロトロピンは、無くても同じかも知れません。
★頸のわずかな傾き、では痙性斜頚ではないでしょう。倒れる側の
筋肉が傷んでるためと考えられます。
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神経ブロックは、ほぼ同じ薬剤を用いますが、周囲にしみ込ませ
て神経をしばらく麻痺させることを目的とします。運動、感覚、自
律(血流の調整)各神経が麻痺します。トリガー注はしこりを作っ
てる筋肉そのものに打ちます。ともに、疼痛緩和、血流回復(⇒組
織修復など)をねらいます。
明確な改善(数日)が見られるのは、7−8割、他はなし、たま
に、もっと痛くなった(後に診察すると硬結ができてる)例もあり
ます。小出血を作ったりしたためと考えてます。同一個人でもいつ
も同じではないこともあるので、こちらの手技のレベルや、偶然性
もあると思います。
トリガー注が最も効くのは、肩甲骨上部(小菱形筋など)の、ふ
くらんだしこりです。これらのしこりは、押すと、離れた部位の、
上腕、背中、頸、頭、前胸部などに不快感が響くことが良くありま
す。解剖、生理の知識からすると直接のつながりはないので、その
痛覚が投射する大脳皮質で、強い痛み(過大な信号)が、隣接の皮
質領域にもおよび、そこの知覚としても感じられるということかと
思います。
「痛みの緩和」は、たとえ一時的でも、単なる対症療法ではなく、
治療としても本質的です。慢性疼痛の多くは、痛み⇒筋緊張⇒痛み
⇒、…、という悪循環によって成り立ってます。もちろん他に多く
の要因も、それを強化してると考えられます。できるだけ長く、大
きく痛みを緩和すれば、本質的な治癒にもプラスになるし、何より
も、患者さんの希望は、痛みをとることが中心でもあります。
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