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もし頸肩腕症候群だとしたら… No.[595]
投稿者:じわっ [URL] 投稿時間:2007/03/30 [金曜日] 22:54:29
くび肩ネットと芝大門の診療相談は、同一回答者(渡辺譲二)です。同
じ相談(文章が別で、マルチポストでない)なので、同文を載せます。

診察で、実際に触ったり、検査したり、あれこれ尋ねたりした結果の判
断が、より正しいのが、普通です。当方が異なる見解を持っても、それ
に責任を持つことはできません(受診されれば別です)。

以下は、あくまで参考情報のひとつとしてください。他院受診の際、ネ
ット上QAでこう言われたなどとと持ち出さないように。
************************
仮に、頸肩腕症候群だとした場合。
確立した、均一な「治療法」があるわけではないので、「診断⇒治療方
針⇒所定のコース…」とはなりません。むしろ、それらの症状や、触れ
ば確認できる実体を、どのように扱うかの方が重要です。
安静・休息は基本ですが、ある期間休業すれば、突然晴れわたるように
治癒するわけではありません。それにしても一週間は短すぎます。
文章からは焦りを感じますが、今の激悪状態は、長い蓄積もあるでしょ
うが、1、2月超繁忙期だったこと、季節の変わり目、体調の変化(さら
に生理など)などによる影響も大きいかも知れません。それらの要因が
軽くなれば、少し良くなるかも知れません。
逆に、短期間の療養ではほとんど改善しない可能性もあります。仕事や
私生活を営みながらの長期戦略も必要になります。
頸肩腕症候群は全身疾患です。交感神経の過緊張(全身、局所の両レベ
ルで)によるリンパ管鬱滞、さらにその担当流域の筋肉、関節、靱帯、
皮下組織などに浮腫、腫脹、そして疼痛が起きます。手、指の症状は、
その下流である、腕、肩、鎖骨上窩、最終ゴールである静脈角、などの
影響を強く受けます。それらを解決するのが治療です。よって、過労、
心身のストレス、不眠、生活リズムの乱れ、の総合対策が基本です。
浮腫みがち(特に生理期)なタイプの場合は、その対策も極めて大切で
す。頭痛、眼精疲労、悪心・嘔吐、くび、肩のコリ、腰痛(「骨盤の歪
み」説は理解不能)などは、全て上にあげた要因による一連の症状です
。
実際の症状解決には、上記の仕組みをわきまえた上での、局所治療が最
も重要です。理解し慣れればご自分でできることもありますが、簡単な
ことではないので、ハリ治療などプロに委ねるのがひとつのお薦めです
。
なお、当方は、低周波(いわゆる電気治療)は効果があるとは考えませ
ん。温めることは、いくらかプラスです。入浴は確実にプラスです。ク
スリは、抗炎症鎮痛剤と筋弛緩剤の効果は疑問です。シップ、ビタミン
剤(B12、B複合)は、ほぼ無害でいくらか足しにはなります。当方で薦
める処方は別です。
一時的または時々のしびれは、感覚マヒではなく、鬱滞したリンパ管に
沿って響く違和感であることが多く、神経性ではないと思います。怖れ
てナーバスにならず、適度に動かす(過度の負荷はまずいけど)方が良
いと思います。サポーターも、圧迫はマイナス要素です。



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