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慢性疼痛と発熱 No.[765]
投稿者:渡辺譲二 投稿時間:2009/01/12 [月曜日] 17:56:40
「全身や広範囲の慢性疼痛」については、いくつかの考え方があります
。いずれも、科学的に確立されたものではなく、治療で実証されたもの
でもありません。
「精神症状」として扱うのは、他の沢山の症状や訴えも身体性表現とし
てひとまとめにできるので、一連の検査、一般的疼痛治療薬を経ても、
解明・改善がない場合には、良くあることです。多忙な医療現場では(
制度が悪いので)、そうした常識的範囲をまず抑えるだけになるのは、
有る程度やむを得ないことです。
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ロキソニンなど抗炎症鎮痛剤は、慢性疼痛には、炎症ではないので、治
療効果は無く、鎮痛は大量に用いると少しは効きますが、胃を確実に荒
らすので継続使用はできません。ノイロトロピンは、当方では、半分く
らいのひとに改善があります。抗ウツ剤は、一部のもの(ノイロトロピ
ン、アモキサンなど)が、半分くらいのひとに改善があります。もし効
いても、クスリでは軽くはできても、消しさることは困難です。
疼痛に対しては、局所的治療がより具体的で、強力です。ただし単調に
改善するわけではありません。
体温異常は、37度5分以下の長期間微熱は、慢性疼痛に伴うことが良くあ
ります。38度台は、通常は「ウィルスまたは細菌感染による炎症」を考
え、原因追及を目指しますが、それが見つからず、特に炎症反応もない
例が、過去数年に慢性疼痛で数人居ました。いずれも疼痛症状改善に伴
って、平熱になりました。発汗異常(多い、少ない)も含めて、治りに
くい(直接治療対象としにくい)症状ですが、多分改善します。つまり
実際的には、感染でなければ、打つ手はなく、感染症治療の必要もなく
、発熱の解決を直接目指す意義がなく、疼痛治療を進めれば良い、とい
うことです。



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