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脱臼をくり返す「動揺性肩関節症」 No.[795]
投稿者:渡辺譲二 投稿時間:2009/05/30 [土曜日] 23:20:19
レントゲン(X線)画像や、さらに骨以外の柔らかい組織の様子もわかる
MRI画像と、肩の脱臼を繰り返すなどの症状、などから診断されます。ま
だ若いし、あまりムリをしなければ治ると思います。
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以下、参考までに : 「その診断が当たってるのか?」という見方もあ
り得ます。「肩より下の痛み」という症状だそうですが、「肩の脱臼を
繰り返す」ことが無いなら、別な可能性もあります。胴体の、あるいは
腕の肩より少し下の鈍いうずくような痛みだけならば、こちらで扱って
いる広範囲慢性疼痛の症状、つまりリンパ管鬱滞による症状かも知れま
せん。診察できれば、もっとつっこんだことを言えるので、可能ならば
ご受診ください。
生理痛、頭痛、肩、腰などの痛み、季節の変わり目に体調不良になる、
浮腫みがち、などが元々あるならば、そのような体質的素因があります
(特に女性は)。それならば、当方の治療で(かなりか、すっかりか)
改善できます。その場合、運動はむしろやっていたほうが良いようです
。もちろん、「過ぎたるはなおおよばざるがごとし」です。学校のクラ
ブ活動の普通のレベルなら、問題ないかと思います。
生物学・医学、特に臨床医学は、従来の常識が、突然根底的にくつがえ
ることが珍しくありません。一般的に、確実な証拠が無い場合、一番あ
りそうな診断名にしてしまうことが、良くあります。テニス・野球・ゴ
ルフ肘や、動揺性関節症は、痛みなとの症状があるのに確たる根拠が無
い場合に、良くつけがちな診断名です。私もそうですが、診断や説明の
際は、納得していただくためにも、それに確信がないことは匂わせずに
、自信たっぷりに言うのが、医師としての役割です。「信用するな」と
いうことではありませんが、大人や、立派なお医者さんの言うことも、
正しくない場合もあるということです。



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