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ひどいくび、肩のこりは中学生にも No.[998]
投稿者:芝大門クリニック・渡辺譲二 投稿時間:2015/08/02 [日曜日] 22:38:34
中学生くらいまでは(小児科が担当)、われわれ成人しか扱ったことが
ないものには分からない特殊な領域なので、自信がありません。これま
で高校生の治療はしたことがあります。また、成人でも現在の肩、くび
のコリは中学生くらいからずっとあったというひともずいぶんいました
。幼児、学童は身体のどこも柔らかく、中高年は大半のひとにどこかに
コリ、疼痛を持っていますので、その途中の少年期、青年期はさまざま
です。程度や現れる年齢には、大きい個人差があります。それらは放置
し、現状の生活(環境、負荷、ストレス)を継続すればだんだん悪化し
増えますが、治療でかなり改善できます。
推測ですが、頭痛はくび、肩(肩関節、肩甲骨周囲を含む)のコリ、疼
痛の延長である「緊張型頭痛」かと思います。くび、肩の症状は、「利
き腕」によらず、左が悪いことがむしろ多いという傾向があります。左
右両方が悪いと感じていても、たいていはどちらかに偏っているもので
す。握力は肘から下、前腕の痛み(コリ)が少なければ、さほど低下し
ません。
「頸肩腕症候群」なのかということ(診断名)よりは、実際的にはくび
肩のこりを治療し、結果的に頭痛や低血圧も改善することを目指すのが
良いかと思います。
自律神経(失調)症(という診断、考え方)は、脳というブラックボッ
クスに、しかもさらによくわからない部分(自律神経系)に問題を預け
てしまうだけで、解決に向けての実効性があいまいです。経験的には、
全身広範囲に強い痛み、異常が長期に続くと、血圧、体温(低、微熱)
、発汗の異常、他(皮膚症状、胃腸症状、アレルギー症状)、風邪など
にかかりやすい傾向なども現れがちです。身体の疼痛が初期からあり、
強く、中心的である場合は、随伴するさまざまな「自律神経症状」に対
応してそれぞれの専門科にかかっても、受診や検査などに手間ばかりか
かって、あまり治療効果があがらないことが多いようです。
「姿勢が悪い」は気にしないことです。いつも背中をまっすぐ起こすの
が「正しい姿勢」というのは、学校教育(あるいはその中に残る軍隊教
育のなごり)・集団主義の画一的考えです。多くは、身体に疼痛や、そ
れに伴う脱力感があるために、「しゃん」とできないので、そちらの改
善が先です。姿勢だけを改善しようとしても、できないのでますます自
分を責めることになったりする弊害もあります。



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