にあたると思われます。前頸部の圧迫感、違和感、声を出しにくい、飲
み込みにくい、喉に何か貼り付いてるような感じ、痰がないのに出そう
な感じ、などの症状です。耳鼻科などで内視鏡で見ても、何もない場合
は、「咽喉頭異常感症」と診断され、心因性とされ、抗不安薬処方とな
ります。安静・休養で軽くなる場合もあります。
実態は、頸肩腕症候群などの部分症状です。前頸部の筋肉の強いコリの
ために、嚥下他の諸動作が邪魔される、部位が近いので内側に感じる、
喉の周囲のリンパの流れが阻害され実際に機能低下がある、などです。
特に何かの動作や習慣、姿勢など原因でないことが大半です。中には、
声を出す仕事(舞台、学校の先生)が原因と思われることもあります。
治療は、その前頸部のコリをとりのぞくことです。当院を受診されれば
、とれると思います。そちらでは、ハリ治療などに期待できます。この
疾患で、頸部コルセット(頸椎カラー)は、試したことも、薦めたこと
もありませんが、多分効果は無いと思われます。
その症状だけでは、「痙性斜頚」とは言えないのではないか、だからボ
トックスは効かないのではないか、と感じますが、実際には診ないとわ
かりません。
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