頸肩腕症候群など、頸、肩・背中、腕などに疼痛・コリがあると、良く
出る症状です。次回にでも、治療すれば多分改善するでしょう。
耳の鼓膜の奥にある小さい空間（中耳）と、喉の奥とは、耳管という細
い管でつながっており、鼓膜内外の気圧差があると開閉して調整してい
ます。これが適正に働かないと、鼓膜が圧差でどちらかに押されて振動
せず、音も聞こえなくなります。ごくんと唾を飲み込んだり、耳抜き（
鼻をつまんでいきむ）で、半強制的に調整することも可能です。
私の独自の解釈では、この管の壁や、その開口部に軽い浮腫みがあると
、ふさがってうまく機能しなくなる、それらは、耳の他の機能異常（耳
鳴り、めまい、耳の痛み）、頸や肩のコリ・腫れと同じ原因で、リンパ
循環の鬱滞によるものです。その解釈で治療し、これまではほぼ解決で
きてます。
耳鼻科がこの専門ではありますが、そのような解釈と治療方針ではなく
、原因不明とされてます。動静脈の循環改善や、神経の修復（メチコバ
ールはその意図。ただし神経の異常でもないし、メチコバールが神経修
復をするという証拠もない。無害だし、他にクスリもないので使われる
）が効くかもと考えているようです。イソバイト（利尿剤）は、浮腫を
軽減する意図でしょう。それらのクスリは、効くかどうかは別ですが（
自然に、安静にしてるうちに治ることも多いので）、副作用など問題は
あまりありません。ただし、症状が酷い場合に、副作用の多いステロイ
ドを使うことがあります。