くびから胴体にかけて(主に左半身)のコリが原因で、そのような症
状になることがとても多いようです。胃が動かない感じ、胃もたれ感(
初期は食欲もあり)、やや悪化すると胃痛、食欲不振、下痢・便秘など
、胃の内部の病変はないので、内視鏡では正常となります。
【当院の考えと治療】 私は、これは、胃の周囲(前胸部、腹部、背中
)のコリによって、胃の動きが押さえこまれ、制限されている(多分、
胃の動きが前胸部・背中のコリ・疼痛に響くので反射的に抑制される)
もので、その改善は、くびから前胸部、背中のコリを取り除くことで、
治療《低出力レーザー光》としては、わりとやりやすく、大半は消し去
ることができます。
なお、おなじような部位(背中、前胸部)のコリ・疼痛は、息苦しさ
や心臓の圧迫感などの症状になることもあります。
【胃の内部の病変に進む懸念】この状態が治療できずに長期化すると本
当に胃の内部の病変に進むのではないかとも推測されます。胃は、夜間
空腹時などに、食後よりももっと強く蠕動(「空腹時蠕動」)をして、
「脱皮」のように胃粘膜を自らこそぎ落とし、更新しているので、それ
ができないと胃粘膜が傷む、異物・未消化物との接触が長引く、周囲が
硬くなって血行も悪くなる、などが続くためです。
【一般的には】 この状態は、「機能性ディスペプシア、機能性胃腸症
」と診断され、「原因不明」と考えてしまうので、治療方針は、胃の運
動を良くするクスリ、安静・休息、精神的ストレスも悪化要因なので(
当院解釈「コリが緊張・寒さなどで急激に悪化するため」)、抗不安薬
などです。ただ、効果は限定的で、根治とはなりにくいようです。
【治療《低出力レーザー光》の具体的こつ】
やや細かく具体的なことになり、診察・治療時に実地に伝えるのが実際
的です。文章での記述ではなかなか困難ですが、啓蒙用の掲示板に解説
するより、メールにてお知らせしますので、この質問文のままでも結構
なので、メールにてお問い合わせください。
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