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症状が変化し、痛みにかわる。「痛み、上等」 No.[333]
投稿者:芝大門クリニック・渡辺譲二 投稿時間:2018/08/12 [日曜日] 17:41:46
回答が遅れて失礼しました。おたずねのように、「初期からの主要な症
状が軽快するころに、痛みが出てくること」は、特に重症からの治療の
途中経過としては良くあることです。
例としては、だるさ、不快感、力が入らない、締め付け感(腕、胸回り
)、筋肉の不随意運動(痙性斜頚、まぶた・顔面のぴくぴく)、しびれ
感などの症状の改善が進むにつれて、他の部位の鋭い痛みが出てくるな
どです。
原因は不明です。そもそも、当院では、身体の慢性疼痛(時に急性痛、
鋭い痛みも)の原因をリンパ循環の局所的とどこおりと考え、低出力レ
ーザー光治療などで、それを改善すると、症状が消えることを期待し、
進めておまりす。その「リンパ循環の局所的鬱滞」は、様々な多彩な症
状を引き起こし、痛みの他に、上記のような症状、他にも、頭痛・目の
諸症状、耳の症状(回転性めまい、耳鳴り、閉塞感)、しゃべりにくさ
、飲み込みにくさ、息苦しさ、胃もたれ感、心臓の圧迫感、冷え、全身
疲労・倦怠感などを起こします。これらのように一応、共通概念があり
、言葉・表現がある場合だけでなく、何とも言いようのない不快感、不
全感、重苦しさ、いてもたってもいられない感じ、不安・恐ろしさなど
、もあり、どこの診療科に行ったらいいのか分らない、どう表現してい
いのか分らない、周囲(家族・職場)にも説明できない、と悩むことも
多いようです。
ALSを懸念されて受診・通院・治療される方は、力が入らない状態から改
善の途中、痛みが強くでることがあります。痙性斜頚の場合も、首の不
随意運動がゆるやかになるころに、痛みが出ることがむしろ一般的です
。また、これらの症状の方々は、「もともと肩くびのこり・腰痛はあま
り無かった」ということが多いのも特徴です。
「痛み、上等」と、考えてください、「普通のひと並になってきたとい
うことです」、とあらかじめ説明されていると、少し安心できますが、
それを知らないと、「変な症状まで出てきて、とんでもないことになり
つつあるのではないか」と不安になってしまいます。
当院では、重症の方についての治療目標、到達段階として、「時々(年
に2、3回)、身体のどこかに強い痛みが出たりするけど、数日以内に消
える、他の期間、仕事・生活は問題なくできる。なれてくると、どのよ
うな時期・状況で悪化・症状が出やすいか、わかってくるようになる」
、そのような状態を目指して貰う、そこには十分にたどりつける、とご
説明・提案してます。もちろん、条件が許せば、もっとより良い状態を
目指し、維持することも可能と思っています。



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