当サイト＞「クスリ・治療」＞「痛み止めとしての抗うつ薬」にて
説明してる三環系抗ウツ薬の効果は:
おおかたは、痛みを感じなくなった、張りやコリ、重さがとれたな
どです。その程度の感想が6割、中に全体の1割弱に、びっくりする
ほどの効果を感じる、「今まで苦しんでいたことは何だったの」と
いうような、やや離れた群があります。これまでのところ追求を4
種までやってやっと効果を実感できた患者さんが最奥までの探検者
です。効果、変化を感じるのは様々な変化型もあって、活動量がぐ
んと増えたことで結果的に軽くなっていたことを知る、「痛い」っ
て言わなくなったと他人から指摘される、止めてみて、悪化を知
る、などもあります。
　進め方としては、長崎在住さんの場合は特にですが、体調の安定
（悪いなりにです、他の身体的不調がないなど）を図ってから、服
用し、副作用が少なければ、増量し（それでも処方上限のまだ1/5
程度です）上記のような効果があるかどうかを探る、少し効果を感
ずる場合も、増量でのさらなる効果も見たいところです。
　「難治性の慢性疼痛」で進んでるアメリカのテキストでは、2年
内に治癒1/4、症状大幅改善2/4（合計3/4）とあります。治療の大
きな柱である三環系抗ウツ薬は、おおむね2/3くらいの例で効果あ
りとも報告されており、私どもの実感と符号します。しかし逆に言
えば残念ながら残りのひとはまだ取り残されているとも言えます。
それが現在の限界ですが、心強いことには、他にももっと有力そう
な治療法も出てきてることです。できるだけ早く紹介、推薦したい
と思います。