長在（省略）さんの、疼痛緩和薬（抗うつ薬）探しは、これまでの
ところ下記の経過ですね。
★ノリトレン　身体の痛みの増悪　他強い眠気　手に発疹　次と合
わせて中止
★アモキサン　発疹かも？　中止
★パキシル　痛み増悪　中止
★アモキサン　痛み緩和かも？

この経過からすると、初期の発疹は、ノリトレンのせい（または他
の原因）で、アモキサンには目立った副作用がなく、一番向いてい
るかと考えます。

この種の薬の効果と副作用は個人差が極めて大きく、他は実際にや
ってみないとわかりません。
全体の傾向としては、抗ウツ薬の中でも、セロトニン増強型（代表
格パキシル）よりは、ノルアドレナリン増強型（アモキサン、ノリ
トレン、トレドミン）の方が疼痛には効くとされています。
このうち、トレドミンは、アモキサンに近い性質で、抗うつ薬とし
て長い間アモキサン（古くから発売されていた）を飲んでいた（効
くので）患者さんの多数は、トレドミンでさらに良い効果を感じる
ので移行してるようです。
というように、効き方の類似点が多く、かつ副作用も軽いので、試
すとしたら向いてるかもと、思います。

ここまでで一応、「効果あり」とすると、次へ向けての注意です。
苦痛が減って、軽く感じられても、まだ少なくとも2−4週間くらい
は、身体負荷を増やさないことです。
長在さんの状態は「痛み⇒緊張⇒痛み…」悪循環の定常状態ですの
で、痛みが軽減しただけでは、解決ではありません。
他の方の例では、引き続きおとなしくしてると、やがて頸や後頭部
の固い緊張が柔らかくなります。痛みを発する元が自然解凍した
ら、薬が不要になり、次にリハビリ的に労作を増やし、仕事再開に
向かう。以上が期待される最善のシナリオです。