佐渡で小学校の解体時に、石綿粉じんが漏れ、子供達が吸ってしまい
ました。今まで建築・解体時に建設作業者が石綿を吸い、石綿の疾病が
発生しています。
佐渡ではあわてて、子供達の胸部レントゲン写真を撮ってしまいまし
た。石綿の疾病は潜伏期間を経て発症するので、現時点でのレントゲン
は有害です。
安全センターの交渉などで夏休みの学校建物の解体時、ずさんな工事
で石綿が漏れるおそれがあり、佐渡の事件をふまえ対策を取るよう要求
したところ、厚生労働省は通達を出しました。
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/sekimen/hourei/0607
25-1.html
言うべきことをはっきりさせて言えば、行政も動きます。これは、他
の労災職業病も同じです。市民がたえず、権利を主張しないといけませ
ん。
なお、耐震や耐火の基準は大事なことで、1965年くらいに耐火石綿の
基準も安全性の面から研究されました。石綿の有害性は1960年くらいか
ら発表されており、耐火被覆・石綿建材の広範な使用と、石綿の有害性
の認識が交錯したように思います。
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