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            | ■クスリ・治療 |  | 
          
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                  | 目次 |  
                  | ● | 痛み止めとしての「抗うつ剤」 | 三環系抗うつ薬 全身疼痛に著効がある場合があります。 |  
                  | ● | 注射(トリガーポイント注) | ねらい、理屈、痛くない、薬剤、ステロイド不使用 |  
                  | ● | レーザー治療 | 低出力レーザー治療 LLLT (Low Level Laser Therapy)は、欧米では、筋、腱の治療に効果があがり、普及しています。手術などに用いる医療用高出力とはエネルギーが3桁も違い、安全です。 |  
                  | ● | サプリメント | ヘスペリジン、DHEA |  
                  | ● | カプサイシン (とうがらし成分) | アメリカでは、線維筋痛症の痛みの治療にクリームが用いられ、効果もありとされている |  
                  | ● |  |  |  
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                  | ● 痛み止めとしての「抗うつ剤」 |  |  | 三環系抗うつ薬(トリプタノール、アモキサン、ノリトレンなど) 全身疼痛に著効がある場合があります。(報告によって 20〜50%)
 推奨(成績)順 : ノリトレン、アモキサン、トリプタノール、トレドミン、デプロメール、パキシル…
 
 
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                  | 合うクスリを探す 痛みどめ効果と副作用の種類、強さには、著しい個人差があり、予測できません。
 三環系抗うつ薬は、日本では8種あります。効果が期待できる順で試しますが、合うものに出会うのに、何度かの試行錯誤が必要となることもあります。
 なお、このほかに四環系抗うつ薬、さらに最新世代のSSRI(選択的セロトニン再吸収阻害薬、トレドミン、ルボックス=デプロメール、パキシル)も効果を期待できます。さらには、抗テンカン薬が著効する場合もあるので、探索はやや長旅になることもあります。
 
 
 
                    
                      
                        | 抗ウツ剤の使い方 |  
                        |  | うつ症状 |  | 痛み |  
                        | 1日の量 例(ノリトレン10r錠) | 10-15錠 |  | 1、2錠 |  
                        | 服用回数/日 | 3回 |  | 夕1回 |  
                        | 効果判定 | 14日 |  | 3日 |  Q&A
 
 副作用は、その期間は
 口渇、眠気、胃のむかつき、腸のごろごろ、便秘、尿が出にくいなど。
 それぞれは、低い確率ですが、種類が多いので、どれかに当る可能性は半分以上くらいです。
 その多くは、初日にピーク、翌日半減以下、と逓減します。便秘、眠気などは軽く長く残る傾向があります。薬の増量や、数週間のブランク後の再服用では副作用は、極めて軽いものです。
 
 痛み止め効果を判定するのに、3-5日かけるのは、初期の副作用の不快感で、痛み抑制を実感できないことがあるからです。
 
 抗うつ薬が、なぜ痛みを抑えるのか
 わかりません。
 抗ウツ薬は、脳内で神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンを増やす(取去られるのを少なくして、結果として増やす)作用があります。その先、なぜ鎮痛効果があるのかは、わかってません。
 他の鎮痛薬(セデス、バファリンなど)や麻薬などは、ほとんどのひとに共通に効果がありますが、抗ウツ薬は、ウツ病の治療効果も、副作用も、個人差がとても大きい、特異的なクスリです。痛みを抑える効果も、個人差がとても大きいようですが、即効性(数時間で実感)がある点は、抗ウツ効果よりはむしろ副作用に近いメカニズムだと考えられます。
 
 クスリの効果は、仕組がわからなくても、リスクがないこと、効果があることだけでも、十分に実用的です。パーキンソン病の治療薬が、インフルエンザ特効薬(アマンタジン)でもあるとわかったなど、臨床医学には、意外な発見があるものですが、抗ウツ→鎮痛の転用は、野球選手がゴルフもうまい、程度のことです。
 
 |  | 抗ウツ薬を薦めるのは「自分の痛みは、『気持のせい』」ということなのか。「自分はうつ病だから、痛みを訴えてる」という意味なのか。 まったく関係ありません。これを使って痛みを抑えてる医師は、この説明をしなきゃならないので、抗ウツ剤という名前を変えて欲しいと言うほどです。
 身体的な症状を軽減することで、痛みの元である緊張、コリを軽減し根本的解決を狙うものです。
 なお、抗ウツ効果(気分が軽くなったなど)があらわれたら、甘受すればいいでしょう。躁にする効果はありません。ちなみに、ウツ以外の人には抗うつ剤は効かない(抗ウツ効果としては)とされていますので、改善感があるということは、いくらかのウツ気味があったということかもしれません。
 
 ずっと続けなければならないのか
 筋肉や身体の痛みは、緊張(怯え、身構え)を引き起し、それがさらに痛みを発する… という悪循環から来てるものです(すべてではありませんが)。
 その痛みを抑えれば、緊張が必要なくなり、やがて痛みを発していた筋肉の緊張・コリそのものが解消され、痛みの元が無くなったら、クスリが必要なくなります。
 なお、抗ウツ薬は、大量に数年以上服用してるウツ病患者が大勢います。大量・長期の安全性が確かめられているとも言えます。もちろんクスリは少ない、のまないのがいいですが、他のクスリよりも、安心できる面があります。
 
 妊娠、授乳との関係は?
 妊娠期(特に初期)には服用はしないほうがいいでしょう。
 永続的使用ではないので、計画出産の場合は、疼痛解消・治癒を優先させるという考えも検討すべきです。
 
 母乳には、母体のあらゆるものが微量に出るので、薬の影響もゼロではありません。ただ、母体が健康になり十分な育児に心身を注げることも重要ですので、現在は、特別の薬(抗ガン剤、免疫抑制剤)以外は、服用してもいい(すべきだ)という考えが主流です。さらに、時間を選んで、授乳に出る量が少なくなるようにする工夫も有用です。
 
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                  | ●注射(トリガーポイント注) |  |  | トリガーポイントとは  「引金になってる点」で、痛み、苦痛の震源地を見つけ出し、そこに治療を加えれば、広く効果が及ぶというものです。    典型例は、右肩にしこり(肩甲骨と頸の間)があると、そこから下にかけて右肩甲骨と背骨の間がずっしりと重く苦しいと感じられ、その小さいしこりが消えると、背中全体が軽く感じるというものです。 |  
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                  | 理屈 傷ができると、失血しないために自律神経が反応し血管が収縮します。筋肉も、こり、硬結が進み、痛みを発すると、血流が滞ります。代謝産物、老廃物が持ち去られずにたまり、酸素、栄養が不足する、さらにこりが進むという悪循環
                  (疼痛サイクル)にはまりこみます。
 
 鎮痛、局所麻酔剤で、この悪循環をたちきり、血流を良くし、抗炎症作用も併せて、改善をはかります。
 
 どこが痛みの中心、発信源になってるかをはっきりさせ、そこに確実に注射することが重要です。そのため、押しながら、最も痛む、あるいは他の部位に響く点を確認します。
 
 痛くない
 「筋肉注射は痛い」という通念がありますが、この場合は、局麻剤いりなので、ちくっと刺さった後は感じません。
 
 典型的(期待される)経過
 直後 麻酔の作用で数時間は、痛みを感じなくなります。
 それが終わると、少し痛みがもどります。翌日まで、打ち身のような鈍い痛みを感ずることがあります。
 
 2-数日間  抗炎症、血流改善で、悪循環をたち、痛み、重さは、以前に比べてかなり楽なレベルとなります。
 
 その後、  痛み、だるさがやや悪化しますが、それでも処置以前に比べると、楽なレベルにとどまります。
 
 (効かない場合も  中には、局所麻酔がさめると、前と同じレベルの痛み、だるさが復活する場合もあります。)
 
 繰返し、たたみかける 期待される効果があったら、数日間隔で数回繰返します。
 回を重ねるごとに、効果はやや減弱し、やがてさほど改善を感じなくなります。そのレベルでは、しこりも触れず、自覚症状もかなり軽減しているので、中止します。
 
 「しこり」は治癒の一段階?
 頸肩腕症候群、腰痛など過労性疾患のピーク、症状が悪化してガマンできず、ついに治療を開始するようになる段階では、全身の痛み、広範囲の筋肉がぱんぱんに腫れるような感じになることがあります。
 休養、治療が進むと、やがて手や腕の症状が軽くなります。しびれも治療初期に消えやすい症状です。ただし、診察時の叩打痛、圧痛はかなり長期に残ります。
 この段階では、苦痛の場所は、頸すじ、肩甲骨の間、鎖骨上窩などに、やや狭まってくる傾向があります。
 
 たとえて言うと
 初期、エアーズロック または あんまん
 中期、アルプス または ビッグサンダーマウンテン(浦安の)
 後期、飛鳥山
 
 いただきの鋭さに眼がいくと、とても酷いように感じますが、全体として眺めると、症状のかなりが軽くなり、相対的に残った峰が目立つ段階になったとも言えます。もし、このピークをとり除くことができれば、かなりしのぎやすくなります。
 |  | 用いる薬品2剤(「治療薬マニュアル 医学書院」から) ★ネオビタカイン Neo Vitacain (1mL中塩酸ジブカイン1mg,サリチル酸ナトリウム3mg,臭化カルシウム2mg)塩酸ジブカイン:局所麻酔作用(作用はコカインの12倍,作用時間はコカインの2倍).サリチル酸ナトリウム:鎮痛作用(末梢の感覚受容器に直接作用し感受性を低下).臭化カルシウム:臭素イオンが大脳皮質に働き中枢の興奮を抑制,他の中枢神経領域の刺激感受性も抑制,カルシウムの作用で消炎作用あり
 ★ノイロトロピン 鎮痛効果は,痛覚過敏の改善,局所循環障害の改善等により発揮されるもので,プロスタグランジン生合成を抑制する既存の鎮痛消炎剤とは作用態度を異にする。ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚から抽出分離した非蛋白性の活性物質である。
 
 ★ステロイドは使わない なお、副腎皮質ホルモン(=ステロイド)を用いると、その強い抗炎症作用で、より治療効果が期待できますが、副作用があるので、当院では、普通はは用いません。
 
 神経ブロックとの違い
 神経の束、神経節(自律神経細胞が固まりになってる)などに対し、それ自体には直接刺さず(神経組織を傷つけない)、周辺に麻酔薬を浸潤させ、神経を麻痺させる方法です。星状神経節ブロック、鎖骨上窩ブロックなどがあります。
 腕や手の外科手術ための局所麻酔では麻酔薬を鎖骨の上や腋の下に大量に用い、感覚を完全に麻痺させます。
 疼痛の治療では、自律神経を一時的に麻痺させ、血流改善などをねらいます。
 神経ブロックは、筋肉の痛みに対しては、間接的な治療なので、遠くから塀越しの「迫撃」、トリガーポイント注はピストル銃口を直接あてるような差があります。
 
 鍼(ハリ)との共通点
 筋肉のこりの中心を刺激する、痛み、こりの鍵になってる場所を選んでそれを取除く、などと共通点がかなりあります。
 違いは、注射は針が相対的に太いこと、鍼は多数刺すこと、薬液を注入することで薬理作用に主な効果を期待することです。
 注射針は痛そうに見えますが、局所麻酔なので、刺入直後からほとんど痛みを感じなくなります。
 
 しこりのできる場所
 頸肩腕症候群での好発部位
 背中の上、肩甲骨と頸の間、特に利腕側。
 頸の側面、肩の方。
 腋の下
 
 慢性腰痛での好発部位
 腰椎に沿って、どちらか(両側のことも)の脇に、縦方向に長く。 殿部の深い場所
 鼠径部
 
 
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                  | ● レーザー治療 |  |  | 筋肉のこり、痛み、腱・腱鞘の痛み、炎症の治療。星状神経節ブロックの代替。 |  
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                  | レーザーとは light amplification by stimulated emission of radiation(誘導放出による光の増幅)の頭文字をつづってつくられたことば。低いエネルギー状態(エネルギー準位)にある分子(あるいは原子,イオン)の数より高いエネルギー状態にある分子の数のほうが多いという非熱平衡分布(反転分布)をしている物質系に,共鳴する光を作用させて,誘導放出過程によって,コヒーレントな光の増幅を起こさせることおよびそのための装置をいう。
                  (平凡社 世界百科)
 
 なお、近年は、CD、DVDの普及で、その読出し書込みへッドに、赤外レーザー発光ダイオード大量にが使われ、開発が進み、安くなっています。
 
 医療用レーザー
 医療用高出力は 組織破壊も可能で、焼灼、レーザーメスなどにも用いられる。光出力は300ワット程度。
 
 医療用低出力は、主に半導体レーザーで、組織損傷はない。1ワット以下(当院使用機は0.15ワット、外科手術用の1/2000)
 LLLT (Low Level Laser Therapy)は、主に腱や筋肉の治療に用いられ、実績が上がっている。
 
 危険性 安全性
 レーザーは、細く、高エネルギー、減衰しにくいビームを実現できるので、焼灼、切断、破壊に用いることもできます。
 
 人体に対して
 眼、網膜に対して危険とされている。 LLLTはかなり弱いので、ずっと真正面から見続けるというようなことをしない限り安全です。 レーザー特に、近赤外光は、瞬目反射が起きない(見えないので)。平行光線はレンズで網膜上に集められさらに強められる。もっと長波長では、1400nm
                  は水晶体が、3000nm は角膜が吸収してしまうので網膜に至らない。 以上から800nm
                  付近のレーザー光は、最も網膜への侵害のおそれが強いのですが、それでも、1ワット以下の出力ではあまりにも弱いのでほとんど安全です。
 
 当院の装置では、照射口が皮膚に接しないと、照射されないようになっています。デフォルトの設定(タッチ)を切替えて「ハンド」にし、かつ手もとのボタンを押すと、接触なしのレーザー光(見えない)が出ます。これを正面からずっと見つめたりすると危険です。
 
 到達範囲
 2、3pの深さまで
 かつ、3-5p程度の拡散がある。
 当院の装置は、4つのダイオードが出口に向って放射状に集る配置なので、出口で絞られて、体内では拡散するようになってます。よって、上記よりもさらに拡散角が広くなります。
 
 軽く圧迫
 照射に際して、軽く押し当てます。レーザー光は、筋肉、脂肪組織などよりも、赤血球成分、水分などによる散乱、減衰が大きいので、圧迫・阻血するねらいがあります。ターゲットにより接近する効果もあります。
 
 よくある疑問
 
 副作用はないのか 10分くらいの照射や、数分の星状神経節照射では、ぼーっと上気し、終了後も1時間近く、湯上がりのような倦怠感がくることがあります。これは、血管拡張、末梢循環改善によるもので、ねらう効果と裏腹のものです。
 
 危険性はないのか 低出力レーザーでは生体に、危害を与えることはほとんどないとされています。カイロでの温め、湿布、マッサージ機程度のものです。
 ただし、正面からレーザービームをずっと見つめつづける、妊娠中の女性の下腹部への照射は、禁止事項です。
 
 他の類似装置との違いは 似たようなみかけで、効用も類似のものをうたったものに、スーパーライザーがあります。これは、赤から赤外にかけて(連続波長)の強い光で、レーザーではないので、単波長、コヒーレンス、などの特性がありません。装置本体内部にに強力な光源、それを光学フィルターで波長域を絞り、光学ファイバーで、プローブの先端まで導き、照射するものです。強く、細いので、深部への到達をねらうものです。熱さを感じるので、深部を局所的に温める効果を期待したものです。光の深部到達性は、レーザーと比較になりません。レーザーの「光化学反応」がどれほどの効果があるかを別としても、レーザー以外では、それを期待できません。
 欧米では、この他に、赤外発光ダイオード(レーザーではない)、を面状に多数配列したもので、皮膚潰瘍(たとえば糖尿病があって難治性など)治療や、浅いところの筋肉痛、むくみなどに、効果があがってるそうです。
 いずれも、積極的に非レーザー光を採用してるのではなく、相対的安価が主たる理由のようです。
 
 |  | 照射時間 メーカーマニュアルでは、1カ所に1分、全部位合計で15分としてます。
 
 臨床論文では同じ機種を用いて、1カ所 3〜-6〜9〜分などの違う報告があります。
 
 腰、肩などでも、数分を超えると、湯上がりのような上気・ほてりを感じることがあります。それが、全身合計時間の上限を一応さだめてある理由かと思います。
 
 作用
 光化学反応による (熱ではない。破壊は高エネルギー光による熱)。
 光吸収で、化学反応が引き起される【(1)光分解,(2)光異性化,(3)光励起分子と他の分子との衝突による反応など】。
 
 レーザーはより強い反応 これは、レーザー光では、その、コヒーレンス(可干渉性)、単波長、拡散しない細いビーム、深部到達性、単位面積あたりのエネルギー密度の高さなどで、非レーザーに比べ、格段に違うとされる。
 さらに、コヒーレント光が、組織で散乱、拡散することで、相互に干渉し、微少の高エネルギースポットを作ることが、その作用の中心的機序ではないかという説もある。
 
 分子、細胞、組織レベルでの効果  光化学反応の結果、以下のような生物学的機能があるとされる。
 
 細胞成長促進 創傷治癒の促進 fibroblast の発達増加を刺激する
 
 代謝促進 特定の酵素の活性化、血球が運ぶ酸素を増加
 線維組織形成を減らす 瘢痕組織形成を遅らす
 
 抗炎症作用 関節では、液の浸出や炎症による腫脹を抑制し、動きを改善する。
 
 血管運動を盛んにする レーザーは、リンパや血行を刺激し、その部位の循環、代謝を最適にする。
 
 神経機能を刺激する  損傷部位での神経機能回復のゆっくりした回復が、動かない四肢や感覚麻痺領域で期待できる。
 
 神経の再結合を促進し、麻痺を回復させる。
 神経、筋の活動電位を増大させ、筋活動を最適化する。
 
 エンドルフィン(快感物質)が増え、苦痛が軽減される。
 同様に 血清中のACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が増える。
 
 頸の症状、腱鞘炎など改善  統計学的にデザインされた(治療者も患者も、あてがってるのがレーザーか否かを知らない。結果だけが集計される)臨床報告では、腱鞘炎、上腕内外顆炎、頸の筋・筋膜痛に、明らかな効果があったとしている。
 
 また、日本のグループ(北大)などが、星状神経節に照射し、星状神経節ブロルック(局所麻酔薬注射による)に比肩する効果を報告してる。
 
 
 試用、私用、報告
 
 筋肉のこり、圧痛点
 前腕(二の腕)の肘の近くの左右圧痛点。 右がやや強い、左右とも、痛みだけでなく、気持悪い感じがある。
 
 右、一番痛い点に3分照射。何も感じない、熱さもない。当日、さほどの差を感じない。圧すと相変らず痛い。ただ、左と比べると弱いような気もする。
 翌日 あまり変らず。左右の差は、右は圧痛は同程度にあるものの、不快感が少ない。当然ながら、たちどころにこり、痛みが消えるほどの効果はない。その後、追加照射なしでも、2週間、「右がよりまし」は継続してる。
 
 腰・背中・殿部 へその高さの真裏、中心から左5p、深さ3pに、鈍い痛みが常在。労働量、椅子、姿勢などで数日毎に耐え難くなる。これは、必ず、左殿部深部の鈍痛、不快感が先行する。
 その2つの部位に照射すると、直後数時間、その苦痛から解放される。2、3日良いこともある。なお、背中単独では効果が短く、数十分しか持続しない。
 
 星状神経節  上下とも、左半身に異常、トラブルが多い。臀部の鈍痛、腰痛、ぎっくり腰、耳が赤くほてる、のすべてが左。
 それで、左星状神経節にレーザー照射をしてみた。
 2分後くらいから、まず頭部、さらに全身がほてる感じになる。頭、顔がぼーっと上気し、眼の焦点合わせが鈍くなる、継続すると、6、7分後にさらにもう一段、上気する感じ。
 これらは、交感神経の機能が抑制されたためと解釈できる。「血管拡張は、麻酔薬によるブロックでは、打った半側に限局するが、レーザーでは両側になる」と、論文にある通りだ。
 数日おきにこれを4、5回繰返したが、明らかな変化は感じない。
 (本家、麻酔剤によるブロックでも、最低20回、疾患によっては100や200を越えないと効果が現れないとしてるので、レーザーで、たちどころに効果は期待できない。しかも、自分には明らかな目安になるような症状がない。なお、この期間、身体的、精神的変化を感ずる面も多々あるが、他の要因も多すぎて、対応はわからない。)
 
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                  | ● サプリメント |  |  | ヘスペリジン、DHEA |  
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                  | ■リンパ鬱滞の痛みに「ヘスペリジン」を試す 
 【根拠】
 リンパ鬱滞の症状緩和に用いられることがある(薬品名ダフロン アメリカ)。
 安全性: 栄養食品、添加物として認められ、食品への大量使用もできるようである。
 
 【効きそうなタイプ】
 浮腫み、手のこわばりが強い。
 女性、生理前、生理中にコリや痛みが悪化するタイプ。
 女性、更年期や、その対策の女性ホルモン補充療法などで、ホルモンバランスが狂って症状が悪化するタイプ。
 
 【参考】
 グリコ fweeks (ただし、すでに発売中止)生理に伴う不快な症状、月経前症候群の緩和のためのサプリメントでは 第4週生理中服用パックの主たる成分になってる。
 
 第1週 生理後
 システイン・ビタミンE・ビタミンA・β-カロチン・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・葉酸など配合
 
 第2-3週 生理前
 テアニン・イソフラボン・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・カルシウム・葉酸など配合
 
 第4週 生理中
 ヘスペリジン・鉄・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・マグネシウムなど配合
 
 【これまでの成果】
 約10人(女性)が試し効果の有無は半々である。
 効果: むくみが減った。その分体重も少し減少。痛み(頭痛)も減った。
 特に生理期(前)の疼痛、頭痛、気分的落ち込みが著しく減った。
 
 
 20代、頸肩腕症候群、頸、肩などに疼痛あり。休業・安静、三環系抗ウツ薬(ノリトレン)、レーザ治療などの効果で、回復が進んできた。
 症状改善に伴い、活動量が増えたこともあり、時折強い症状悪化があった(通常症状のない部位、左肩甲骨周辺、右上腕などに強い痛み、腫れ)。
 いずれも生理期に増悪したことがきっかけとなっていた。
 以前から長期に、生理痛があり、体重が1.5s増加するほどの全身の浮腫みを伴っていた。
 
 キレイサプリ(5カプセル/日)を服用したら、3日ほどで、身体の重だるさが軽減し、疼痛も軽くなった。生理痛も軽く、従来初日はロキソニンを3錠/日服用していたが、今回は夜の1錠だけであった。浮腫み感も少なかった。
 その後も服用を継続し、軽い感じが続いている。
 
 他、
 例: 30歳女性 生理前のウツ・精神的落ち込みが無くなった。身体の痛みがかなり軽減した。
 例: 30代女性 むくみが減り、体重が減少した。症状の改善があった。
 
 |  | ■ヘスペリジン  (= ビタミンP) ◎ダフロン アメリカでは痔の保険薬として
 日本では保険薬にはない
 
 リンパ鬱滞に使われることがある
 
 Brand name(製品名):Daflon 500mg (ダフロン 500mg)
 
 Generic Name(一般名) ジオスミン  450mg
 ヘスペリジン 50mg
 Manufacture
 (製造元) Les Laboratoires
 Servier Industrie
 内容量 30錠(500mg)
 価 格(送料込) \4,500
 
 ◎日本
 グリコから発売
 グリコ キレイサプリ 複合式美艶 150粒 \4,725
 
 ¥4200のサイトも最近あり。
 
 5粒/日を服用する。
 
 近畿大開発の製品もあり
 「ブルーヘスペロン キンダイ 800粒」
 
 ■問題点
 ヘスペリジン単独で、日本では販売されていない。各種ビタミンと複合になってる。
 
 高価格 保険薬でない。
 購入単位が30日分などで、試しにくい。
 
 いずれも入手方法が面倒(ネット通販は手段を持たないひとは困難)大ドラッグストアにも置いてない。スポーツサプリコーナーにも置いていない。(まだ店頭で見たことがない)
 
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                  | ● カプサイシン (とうがらし成分) |  |  | 「食べて、発汗、カロリー消費で、減量になる」ということですでにおなじみのものです。 |  
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                  | アメリカでは、線維筋痛症の痛みの治療にクリームが用いられ、効果もありとされている(capsaicin.025-.075%)。日本では薬剤としては売っていない。帯状疱疹後神経痛のように皮膚表面に近いものは特に効果があるらしいが、筋肉に感じる痛みにも効くとのことである。 
 痛みで痛みを制する  カプサイシンは、それ自体が痛み、発熱の物質であり、神経の痛みリセプターにとりつき占拠し、他の痛みを受付けないようにする、と考えられてる。
 
 3−4週間、毎日2回すりこむ   「2回/日すり込むこと、副作用(ひりひり熱い)はやがて消失し、3-4週間後に鎮痛効果があらわれる。ただし単独ではなく、抗うつ薬のより強い鎮痛効果と合わせるべし。」としてる。J.
                  B. Winfield(ACP medicine、XIII Fibromyalgia)
 |  | 日本では、カプサイシン入り「あったかクリーム(2-3千円)」が、冷え性対策用として市販されている。カプサイシンの含有量表示がないが、鎮痛の代用になるようだ。なお、「MS温湿布」にもカプサイシンが含まれている。 
 注意、痛み物質なので取扱いに用心。すり傷がある部位は、不可。すり込んだ手指は、丁寧に洗うこと。冷え性対策ならばそのまま。唇、目、鼻などにうかつに触れると「痛い目」に会います。他さらにデリケートな部位もありますが、詳述せず。想像してください。
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